Winarno Tohir氏 インドネシア共和国の農業の国家戦略を農民の立場からの代弁者。農民の生活向上に日夜腐心する毎日を送る。日本への農業留学を契機に、日本の農業の高い技術を学び、インドネシア国内の農水産物の生産向上に広く貢献している。また、自ら総裁を務めるKATNA（インドネシア農業・漁業者国際協会）を通じ、アフリカ諸国をはじめとした、農業後進国への技術移転にも積極的に協力・支援を展開している。 表題：政府と農民が協力し合って自給自足を目指そう。 世界の各国では、自国の農民を支援する政府の支援システムが確立しているところも多い。 先進国といえるようになる為に、「自給自足」を目指すことは重要なファクターである。例えば、タイ国の農業状況を観てみよう、自給自足体制の確立だけでなく、農産物の輸出は、大変な、成長を遂げているのを私は、目の当たりにしてきた。しかし、他国の状況を見習う一方で、インドネシアの文化や実情を考慮した、政策や協力関係を農家と政府が一体となって進めることが大切である。 喫緊の重要な問題の一つに、ジャワ島の灌漑システムの不備があることを私は、警鐘したい。現在、ジャワ島の52％の灌漑設備に、何らかの問題がある。これを速く解決しなければ、インドネシアの農業に明日は見出せない。 そして、インドネシア農民は、政府と協力しながら、明日の国づくりに邁進しなければならない。
